はじめに
ふとご飯(白米)一食分の値段っていくらなのかが気になりました。
自分でお米から炊き上げるのと、スーパーでライスパックを買うのとでどれほど値段の違いがあるのかを計算してみました。
以下、炊く前の米を「お米」、炊きあがったご飯を「ご飯」と表現することにします。
お米代、光熱費など直接的な費用
お米から自分で炊き上げる場合
お米1合の重さを量ってみると145gでした。
つまり10kgのお米は約69合ということになります。
10,000g ÷ 145g ≒ 69合
近所のスーパーで売られているお米は10kgで3,542円(税込)でした。
従ってお米1合の値段は51円ですね。
3,542円 ÷ 69合 = 51円
お米145gに水283g(283cc)を加えて炊飯器で炊くと366gのご飯が出来上がりました。
お米と水を合わせると428gですので、炊いたときに62gの水分が蒸発したようです。
144g + 283g = 428g
428g – 366g =62g
また、炊飯器でご飯を炊くには電気代が必要です。
正確な消費電力を算出するのは難しいですので、「省エネ性能カタログ電子版」を参考にします。
製品によって差がありますが、炊飯1回あたりの消費電力は110Wh~140Whのようですので、ここでは140Whとして考えます。
また電気料金も電力会社や使用時間帯、燃料付加代(発電のための石油とか)によって異なりますが、ここでは1kWhあたり30円で計算します。
すると1回の炊飯の電気代は4円になります。
140Wh ÷ 1,000Wh × 30 ≒ 4円
水283gの値段はとても安いので、ここでは無視します。
自分でご飯を炊く場合の直接的な値段はお米1合の51円と電気代4円の計55円です。
ライスパックの場合
これも近所のスーパーで買ってみると、ライスパック200g × 5パック入りが517円(税込)でした。
つまり1パック103円です。
これを電子レンジで温めるときの電気代を考えておきます。
700Wの電子レンジで3分温めたときの電気代は約1円です。
ライスパックの場合、直接的な値段はライスパック代の103円と電気代1円の計104円です。
ここで注意が必要なのは、上記の計算では自炊とライスパックではご飯の量が違います。
ライスパックは200gですので自炊の366g(1合)に合わせて計算すると、190円になります。
時間的な費用
上記のように直接的に必要となる費用は自炊55円に対してライスパック190円ですので、圧倒的に自炊のほうが安くなっています。
しかし自炊するには少々時間がかかります。
その時間を金額にして考えてみたいと思います。
お米から自分で炊き上げる場合
自炊の場合、お米を研いで水の量を調整するのと、食べ終わったあとに炊飯器の釜を洗う必要があります。
この時間を10分としましょう。
ここで炊飯器が動作している時間(30分~50分)は、労働しているわけではありませんので無視します。
かりに私の時間給を1,000円とすると、10分は167円に相当します。
ライスパックの場合
ライスパックの場合は電子レンジで温める時間3分と、食べたあとにパックを捨てる手間だけですみます。
この時間を4分としましょう。
時間給を1,000円とすると、4分は67円に相当します。
まとめ
お米、ライスパック、電気代などの直接的な値段を比較すると、自炊の場合が55円に対しライスパックが191円と3倍以上の値段になりました。
しかし労働(ご飯を作る時間)に値段をつけて考えると、自炊の場合が222円に対しライスパックが275円となり、それほど大きな差ではなくなりました。
今回は労働の時給を1,000円で計算しましたが、これが時給1,635円になると両者の値段は328円となって差がなくなります。
仕事で高い収入を得ている人ほど、ライスパックを利用する価値があるということになりますね。
いかがでしたか?
どうでもいいような話でしたが、節約を考える一助になれば幸いです。
おまけ
お米やライスパックはお店によって値段が異なります。
電気代も電力会社や契約プランによって異なります。
ご飯を作る労働力の時間単価も人によって異なりますので、シミュレーションしやすいようにExcelファイルを添付します。
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