【初心者ノート】FXで稼ぐための道のり(No.7) -FXがギャンブルにならないために-

FX

前回まででFXに関する初歩的な用語を学びました。
私が読んでいる教科書「世界一やさしいFXの教科書1年生」の0時限目が終わったところです。

FXで利益を得るにはさまざまなテクニックが必要だと思いますが、その前に取引に臨む考え方、姿勢を学んでいきたいと思います。

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ギャンブルと投資の違い

数年前にFXに挑戦したときの感想は、FXってギャンブルだよねということでした。

競馬、競艇、パチンコなどがギャンブルということは多くの人が認めることです。
FXや株も負けた人のお金が買った人のところ行くわけですから広い意味のギャンブルではあります。

ギャンブルをイメージした画像

FXや株はわざと負けるようなことをしなければ、ギャンブルのように1日で財布が空になるということはまずありません。
逆に競馬の万馬券のように100円が一瞬のうちに1万円になることもありません。

競馬場の写真
イラストACから

つまりギャンブルは元本に対する利益、損失の割合が大きすぎるということです。

もう一つは寺銭(てらせん)つまり運営者が取る利益の違いです。

競馬や競艇では寺銭が25%と言われていますし、宝くじやサッカーくじの寺銭は50~60%です。
パチンコに至っては数値は公表されていませんが、おそらく売上の70~80%以上がパチンコ屋の収益になっていると思われます。

大半の人が負けるしくみになっているんですね。

ではFXや株はどうでしょう。
負けた人のお金が買った人のところへ行ってるので、理論的にはゼロサム・ゲームのはずです。

じゃんけんのイラスト

寺銭に相当する運営者の取り分はさきほどのギャンブルに比べると極めて少ないです。
証券会社によって異なりますが、株の場合取引額の0.1%程度が手数料ですし、FXの場合はスプレッドが事実上手数料で0.001%前後ですから取引額に対してはほとんど誤差の範囲です。

一般に言われるギャンブルは、競争によってくり広げられるエンターテイメントに金銭的な勝ち負けの要素を組み込んでを広げています。
負けたお金は夢代ということですね。

FXや株はもともとのしくみにエンターテイメントの要素はありません。

ですと会社や工場、設備・機械を準備するためのお金を出資してそれに見合う利益を配当として受け取ります。本来は配当金で利益を得るしくみなのですが、株価が上がったり下がったりするのは将来の利益予想が人それぞれ異なることによるものです。

FXはもともと外国と貿易をするために必要となる為替というしくみであり、単純に通貨ごとの需要と供給のバランスで価格が変動するものです。貿易に関係ない人が将来の価格を予想して取引に加わることにより実際の需要と供給以上の価格変動を起こしているわけですね。

まとめますと、
競馬やパチンコなどのギャンブルは前提として負けるしくみになっている。
FXや株は負けるしくみになっていない。
ということだと思います。

FXは負けてる人が多いイメージ

負けるしくみになっていないはずのFXですが、私が数年前に挑戦したときも負け(損失)で終わりましたし、私のまわりの知人も負けている人がほとんどです。

がっかりしたようすのイラスト

中には「先月はプラスだったよ」という言葉を聞くこともありますが、パチンコと同じでたいていの人は勝ったときの話が大きくなります。
トータルで勝っているのかどうかは疑問です。

私の呼んでいる教科書にも、

投資の世界では「8割の投資家は損をしている」と言われています。

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と書かれています。

ギャンブルではないはずなのにですよ。

感情の抑制が大切

どうも人のに起因する感情が判断の誤りを誘発することが原因のようです。

怒ってる様子のイラスト

誰にも儲けたいという欲があります。その欲があるからギャンブルをしてみたり、金融投資をしてみたりするわけですね。

先にも言いましたように、金融投資はそもそもギャンブルのためのしくみではありません
それなのに、私たちが勝手にギャンブル化してしまっているのです。

毎回勝ちたい

競馬やパチンコに出かける人は「今日は勝ちに行くぞ」と思って家を出ます。
「今日は負けに行くぞ」という人はいないはずです。

FXをしている人も「今日は利益を出すぞ」と思ってチャート画面の前に座ります。
もうこの時点でその人にとってはFXがギャンブルになっています。

繰り返しになりますが、もともとの外国為替のしくみは通貨の交換のためであって、負けるしくみにも勝つしくみにもなっていないのです。
確率としては2回に1回は勝つし、2回に1回は負けるしくみなのです。
コイントスと同じことですね。

コイントスのイラスト

勝ちたいからFXをしているのですが、「今日」に限って言えば「勝ちに行く」のではなく、「勝つこともあれば負けることもある」ぐらいの構えで臨むのがいいようです。

チャートとは感情そのもの

FXがコイントスと違うのは、実際の貿易の通貨需給に加えて世界中の人の欲にもとずく感情が複雑にからみあっているということです。
コイントスでは次に表が出るのかウラが出るのかについて人の感情は全く影響がありません。チャートを描いても何の傾向も現れません。

しかしFXでは人の感情がからんでいるためチャートを描くとある程度の傾向が現れます。
「そろそろ値段が上がるだろう」と思う人が多くなれば当然値段が上がります。

チャートのイラスト

もし人の感情がまったく入らずに農作物や工業製品の貿易だけの通貨需給なら、チャートはもっと緩やかなカーブになるはずです。

問題は「そろそろ値段が上がるだろう」と思う人がどれほどたくさんいるのかということです。
私だけがそう思ってその通貨を買っても、他の大勢が「まだまだ下がる」と思えば当然値段は下がり、私は損失を被ります。

FXは世界中の感情の集合体と言えますが、自分だけは感情を捨てて世界の感情たちを眺めるのが大切です。

感情を捨てるためには

感情を完全に捨てることは容易ではありません。

そこで取引についてルールを作り、必ず決めたルールに従って行動することにします。

数年前のFX挑戦は100%感情で動いていた覚えがあります。
「毎日チャートを見る」という、ルールとは呼べないルールには従っていましたけど。

「こんなはずはない」、「さっきのはちょっとミスっただけ」、「負けを取り返さないと」…

今回はまず教科書に載っている基礎ルール例をしっかり守っていきます。

7ルール

交通安全のイラスト

ルール1 取引通貨は日本円、アメリカドル、ユーロのみ

教科書では間違った常識例として、「高金利通貨は稼げる」というのを挙げてます。

南アフリカランドやトルコリラは高金利でスワップポイントは大きいですが、リスクも大きいのでギャンブル性が大きいですね。

ルール2 アナリストの意見を信じない

百戦錬磨の専門家の言うことに従えば間違いない、という考えが役に立たないことは、私はいろんな分野で経験済みです。

もちろん参考になる専門家の話もゼロではありませんが、未来については正確に予想できる人などいるはずがありません。

ある瞬間にプロのディーラーAが「1億ドル買いだ」と判断したとしましょう。
同時にプロのディーラBが「1億ドルを売ろう」と判断して取引が成立します。

どちらもプロです。どちらの判断が正しかったのでしょう
今は誰にもわかりません。

ルール3 順張りのみで運用する

以前の私がそうであったように、逆張りをするということはつまりギャンブルをしているということなのです。

今回の私はギャンブルをするのではありません。
感情を押し殺して淡々と順張りに励みます。

ルール4 ファンダメンタルズ分析をしない

FXや株にはテクニカル分析ファンダメンタルズ分析がありますよね。

テクニカル分析はチャートに現れる各種指標の変化から将来を予測する方法です。

ファンダメンタルズ分析は、各国の政府要人の発言や、世界各地での戦争・紛争の状況、天変地異などについて将来を予測する方法です。

よく、「有事のドル買い」と「有事の円買い」という言葉を耳にします。
おや?USD/JPYではどっちを買えばいいのさ?

2022年には東アジアの某海峡の情勢や旧ソ連構成国家間の紛争(戦争?)などが取りざたされています。
でも数年後にそれらの情勢がどう変化しているかは当事者でもわからないでしょうし、まして通貨情勢となると予測不可能ですよね。

向学のために過去の国際的イベントと為替情勢の変化は研究してみたいとは思いますが、当面投資判断には使いません。

ルール5 儲けている人のマネをしない

インターネットで「FX 稼ぐ方法」というキーワードで検索するといろんなサイトがヒットします。

たいていのサイトはFXに関する用語を簡単に説明し、証券会社の選び方と称して広告リンクを貼っている感じになっています。

ウソを書いているわけではないのですが、実際に今現在のチャートを見てどのタイミングで買うのか売るのかが明確にわかることはありません。

また、「主婦が毎月200万円稼ぐ方法とは」とか「年数千万円トレーダーがFX会社の選び方も伝授」といったタイトルで数字の大きさを強調しているサイトもあります。
大きな数字に興味をそそられますが、その主婦が手元のへそくり10万円で毎月200万円稼いでいるのか親の数百億円の資産から毎月200万円を稼いでいるのかは見えてきません。
年数千万円のトレーダーというのも、元手がいくらなのかわかりませんし、取引履歴を公開しているわけでもありません。

ルール6 ポジションを持つときは必ず逆指し値を指定

上がると思って建てたポジションがその後どんどん値を下げる、こんなことは当たり前のように発生します。

そんなとき、「もう少し待てば上がってくる」と根拠のない意気込みみたいなことで深みにハマるということを何度も経験しました。

逆指値を指定して、仮に損失が出たとしても「明日があるさ」ぐらいの軽い気持ちで受け止めることにします。

ルール7 損切り額は総資金の2%

2%というのは私の読んでる教科書(FXの教科書1年生)で示されている値です。

この数字が誰にとっても妥当だと言っているわけではありませんが、まずはこの数字を守ることにします。

まとめ

FXで稼ぐために最も重要なことは、感情に流されないということですね。

今回7つのルールを決めましたので、このルールに従ってFXの取引に臨みたいと思います。

参考書籍・サイト

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