グローバル都市のひとつ、上海。
7世紀頃には小さな村だったこの地は、19世紀のアヘン戦争後に諸外国の租界として急速に発展しました。
古来からの文化遺産と現代都市の機能を併せ持つ上海の魅力を紹介します。
ページ内にある地図は、Googleマップ上に観光スポットのマーカーを重ねていますので、旅行中に活用していただけると思います。
もう移動中に重いガイドブックを開かなくてもいいですね。
上海のみどころ
アヘン戦争が終結した1842年以降、上海にはイギリスをはじめとする諸外国の租界が形成されました。
租界というのは、国際貿易のための外国人居留地のことです。
欧米、日本の租界が上海にできたことで外国文化が入り込み、外国様式の建築物がたくさん作られました。
特に外灘周辺には当時の建築物が多く残っていて、現在の観光資源になっています。
一方で、中国古来の建築物も多く遺されていて、明の時代の庭園のひとつ豫園や水郷の集落朱家角などは人気の観光スポットになっています。
上海観光マップ
地図の使い方
マーカーをタップ(クリック)すると、観光スポットの概要を見ることができ、さらに記事へジャンプすることができます。
地図を拡大すると、空港のフロアマップや地下鉄の乗換通路、出口、観光スポット周辺の詳細マップなどのイラストが表示されます。
※中国でのGoogleマップ表示は、測地系の違いにより実際の緯度経度と数百メートルずれます。当マップではできるだけ測地系の違いを吸収するようにしていますが、必要に応じて「測地系切替」ボタンで世界測地系と中国測地系を切り替えることができます。
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市街中心部
外灘(バンド)
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外灘は漢字ですので中国語とわかります。
バンドは埠頭を意味する英語のbund由来です。
租界時代にイギリス人たちがそう呼んでいた一般名詞が固有名詞(The Bund)として定着したようです。
外灘から眺める黄浦江対岸の高層ビル群の風景はあまりにも有名です。
ツアーコースにも必ず組み入れられており、個人旅行でも外せないスポットですね。
租界時代に貿易(商業)の中心として栄えた上海は、この外灘に金融機関がたくさん造られました。
当時の建物はほぼそのまま残っており、今でも多くは金融機関として使われています。
これらの建物は夜にはライトアップされ、対岸の高層ビル群とともに人気の観光スポットになっています。
外灘の遊歩道は、ところどころ途切れているところもありますが、黄浦江の左岸で10km以上も整備されています。
端から端までの踏破に挑戦してみるのもいいかもしれません。
外灘観光トンネル
外灘から対岸に渡る外滩观光隧道という観光用トンネルがあります。
軌道上の小さなトラムに乗り、約5分で対岸まで行くことができます。
トンネルの中はイルミネーションが施され、ちょっと幻想的な感じです。
黄浦江観光クルーズ
遊歩道からの眺めも美しいですが、観光船から見る両岸の夜景は必見です。
チケットは南京路歩行街をはじめ、ホテルの観光カウンターなどでも買うことができます。
外灘の遊歩道沿いにもチケット売り場があります。
遊歩道を少し南に進んだ十六浦码头から乗船します。
黄浦公園
外灘の黄浦江沿いの遊歩道を北に進むと黄浦公園があります。
租界時代に外国人向けに作られた公園で、当時は中国人が立ち入ることが禁止されていました。
一角には人民英雄祈念塔と外灘歴史記念館が建てられています。
華やかな今に至る歴史を勉強できますね。
スポット情報
外灘遊歩道 | 終日観光可能 | ||
外灘観光トンネル | 平日 8:00~22:30 土日 8:00~23:00 | 片道:50元 往復:70元 | |
黄浦江観光クルーズ | 19:00~ | 複数のコースあり 例:90分 120元(食事なし) | |
黄浦公園 | 詳細調査中 |
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外灘への行き方
地下鉄2号線、10号線の南京東路駅を出て、南京東路を東へ約500m進みます。
豫園からは少し遠い(約1.6km)ですが、遊歩道を楽しみながら歩いて行くこともできます。
(外灘と豫園は地下鉄10号線で1駅ですが、両駅からそれぞれのスポットまでを歩くことを考えると、直接両スポット間を歩くのも大きな違いはありません。)
豫園
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時代の変遷のなかで荒廃した時期もありましたが、現在は中国の重要な文化遺産として保護されています。
中庭には池があり、その中に湖心亭という建物が建っています。
湖心亭では中国茶を飲みながら豫園の景色を楽しむことができます。
湖心亭と岸は九曲橋で結ばれていて、この橋を渡ることが多くの観光客の目当てとなっているので、特に大型連休には橋の上で人が渋滞することもあります。
豫園周辺には豫園商城と呼ばれるお土産物屋さんや食べ物屋さんがたくさんあります。
外灘と並んで、観光コースには必ず入っているスポットのひとつです。
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スポット情報
観光時間 | 3月~10月 | 8:30~17:00 | 30元 |
11月~2月 | 8:30~16:40 | 30元 |
豫園への行き方
地下鉄10号線の豫園駅の1番出口を出て人民路脇の公園を東へ進みます。
公園を抜けたところの道を右に曲がり南へ150mほど進むと左側に豫園商城が見えてきます。
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田子坊
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昔ながらの路地にお土産物屋さんやカフェ、バーなどが軒を連ねる賑やかな所です。
四合院といえば中国の伝統的な建物の造りで、北京を中心とした北方のものが有名ですが、実は南方にも四合院があります。
ここ田子坊でも四合院が残されていますので、北方との様式の違いを見つけるのも楽しいかもしれません。
お土産物屋さんがたくさんありますので、眺めて歩くだけでも楽しいです。
路地がとても狭くて混雑しやすいので、スリには十分注意してください。
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田子坊への行き方
地下鉄9号線の打浦橋駅の1番出口を出るとすぐ田子坊があります。
浦東の高層ビル群
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浦東地区は長江(揚子江)の河口部に広がる河州で、近代までは農村が点在する地域でした。
1980年前後の改革開放政策を境に高層ビルが立ち始め、現在では上海の副都心として活躍しています。
外灘から眺める浦東の高層ビル群の景色は有名ですが、高層ビルの展望フロアから眺める上海の景色もまた素晴らしく、旅の思い出に残るでしょう。
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高層ビル群への行き方
地下鉄2号線の陸家嘴駅の5番出口、6番出口を出ると歩道橋があります。
歩道橋の上から高層ビル群のパノラマを楽しむことができます。
東方明珠電視塔
1994年に完成した東方明珠電視塔は、当時から上海の象徴的なランドマークとして人気を集めました。
高さは467.9mで、塔には3か所の球体の展望フロアーがあります。
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東方明珠塔への行き方
地下鉄2号線の陸家嘴駅の1番出口を出て、ループ上の歩道橋を通って行くことができます。
上海環球金融中心ビル(上海ワールド・フィナンシャル・センター)
日本の森ビルが中国の建設会社とともに2008年に建設した、高さ492mのビルです。
2019年時点では台北の台北101に次ぐ世界第13位の高さです。
最上階に橋のような展望フロアがあり、その外観から中国人の間では「栓抜きビル」と呼ばれ親しまれています。
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上海中心ビル(上海タワー)
高さ632mで中国では最も高く、世界でもドバイのブルジュ・ハリファに次ぐ第2位の高さです。
118階と119階に展望フロアがあり、天気がいい日にここから見る上海の街の夜景は息をのみます。
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魯迅公園
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日本租界の面影を残すのが魯迅公園の周辺です。
魯迅公園は中国の文学者であり思想家の魯迅のお墓がある公園です。
魯迅は日本への留学経験があり、中国へ帰ってから各地を転々としたあと上海に住みました。
その旧居が日本租界のあったこの魯迅公園の近くにあります。
日本租界であったことからこのあたりを散策すると、横浜路や山陽路など日本由来の地名を見ることができます。
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魯迅公園への行き方
地下鉄8号線の虹口足球場駅の1番出口から行くことができます。
新天地
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租界時代のレンガ造りの建物を修復や復元して、近代的なカフェやバー、レストラン、ブランドショップなどが入居するエリアです。
新天地への行き方
- 地下鉄10号線の新天地駅の1番出口から行くことができます。(新天地の南側)
- 地下鉄1号線の黄陂南路駅の2番出口から行くことができます。(新天地の北側)
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南京路歩行街
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南京路は外灘から伸びる南京東路、それに続く人民広場から西が南京西路に分かれています。
南京東路は、地下鉄2号線の南京東路駅から人民広場駅の間の約1kmの区間が歩行街(歩行者天国)になっていて、地元の人や観光客で賑わっています。
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南京路歩行街への行き方
- 地下鉄2号線の南京東路駅から行くことができます。(歩行街の東側)
- 地下鉄1号線、2号線、8号線の人民広場駅から行くことができます。
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近郊スポット
高層ビルが立ち並ぶ上海中心部を少し離れると、昔ながらの街並みがたくさん残されています。
水郷
太湖のほとりにある無錫、蘇州や隣接する上海は長江(下遊)平原にあり、そのほとんどの地域が海抜10m以下の平らな土地です。
平原と水という環境のため、古くから運河が発達しました。
運河は村や街にも張り巡らされて、水郷を形作りました。
上海の市街地でも運河はたくさんありますが、昔ながらの水郷を見るには市街から少し離れなければなりません。
七宝老街
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ツアーのコースに入っていることが多く、外国人観光客で賑わっています。
運河を行く観光用の小舟もあり、昔の人々の生活に思いを馳せることができます。
お土産物屋さんや食べ物屋さんが多く立ち並び、上海蟹を食べることができるレストランもあります。
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七宝老街への行き方
地下鉄9号線の七宝駅の3番出口を出て南へ進み、青年路を左折すると右側に見えてきます。
朱家角
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朱家角は、周荘、西塘、烏鎮とならび、上海の四大水郷の一つとして知られています。
四大水郷の中では、現在のところ地下鉄で行くことができる唯一の水郷スポットです。
シンボルとなっている放生橋という石橋は、中国の映画やドラマにもよく登場します。
お土産物屋さんやレストランが多く、所々の古い建物には現代的なカフェが入っていたりします。
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朱家角への行き方
地下鉄17号線の朱家角駅の1番出口を出て珠渓路を北へ進み、祥凝浜路を右折します。
駅から朱家角の放生橋までは約1.6kmあります。
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南翔古鎮
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この庭園の近くにある日華軒というお店が、南翔大肉饅頭を売っていたのが小籠包の起源と言われています。
南翔の小籠包は、2014年には中国の無形文化遺産に登録されました。この古猗園周辺にはたくさんの小籠包を売るお店がありますが、観光スポットとして有名なのが古猗園の南東角にある上海古猗園餐庁というお店です。
いつも混み合っていて、席を確保するのも大変なほどの人気ぶりです。[incToMap btnid=’15’]
南翔古猗園への行き方
地下鉄11号線の南翔駅の1番出口を出て歩道橋を渡り、左へ進みます。
ショッピングモール沿いの道を右へ曲がり、沪宜路を西へ進むと右側に古猗園が見えてきます。
古猗園餐庁は古猗園の南西角にあります。
上海ディズニーリゾート
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上海ディズニーリゾートは、2016年にオープンした最も新しいディズニーです。
ディズニーは中国でも人気があり、上海ディズニーランド限定のグッズ販売もあることがら、外国からの観光客もたくさん訪れてます。
上海市街と浦東空港の中間あたりにあり、地下鉄で行くことができます。
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行き方
地下鉄11号線の終点迪士尼駅の1番出口から行くことができます。
その他のおすすめページ
参考サイト、文献
Wikipedia
[incJSsc file=’https://www.dcbx-note.com/hhhome/assets/maps/js/siteSee_shanghai_2_0.js’]
[incJSsc file=’https://www.dcbx-note.com/hhhome/assets/maps/js/hhMapFunc_2_0.js’]
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